お世話になっているハウスメーカー様の宮崎展示場にて、外部空間の設計と施工を担当しました。
この展示場で大切にしたのは、リビングとテラスを別々の場所として分けるのではなく、室内から屋外へ自然に広がっていくような一体感をつくることです。床や壁面の色、素材感をそろえ、視覚的につなげることで、室内にいながら外部空間の広がりを感じられる計画としました。
テラスには、石材を使用したルーバーと植物を組み合わせたオリジナルのスクリーンを設置。適度なプライバシーを保ちながらも、風や光がやわらかく通り抜ける心地よい空間を目指しています。

お客様のご要望と計画のポイント
展示場は、来場された方が実際の暮らしをイメージする場所です。そのため、外構も単なる装飾ではなく、室内の延長として使える外部空間であることが求められました。
特にリビングの先にあるテラスは、視線が集まりやすい場所です。外からの視線をやわらかく整理しながら、閉じすぎず、屋外らしい開放感を残すことが大きなテーマでした。
石材ルーバーと植物でつくる、やわらかな目隠し
テラスの目隠しには、石材を用いたルーバースクリーンを採用しました。壁で完全に囲うのではなく、隙間を持たせたルーバーとすることで、風や光を通しながら視線をほどよく止めています。
そこにアオダモ、イロハモミジ、ソヨゴなどの植物を組み合わせることで、石の硬さをやわらげ、自然と調和した温もりのある空間に仕上げています。

アオダモ・イロハモミジ・ソヨゴで季節と奥行きをつくる
植栽には、アオダモ、イロハモミジ、ソヨゴを使用しました。
アオダモは軽やかな枝ぶりで建物の直線をやわらげ、イロハモミジは新緑や紅葉によって季節感を与えます。ソヨゴは常緑樹として一年を通して緑を保ち、庭の背景やアイストップとして機能します。
落葉樹と常緑樹を組み合わせることで、春夏秋冬の変化を楽しみながらも、展示場として一年を通して安定した景観を保てる植栽計画としました。

テラスを暮らしの一部にする造作家具
テラスには、外部での使用に適した特注の台形クッションと造作テーブルを配置しました。どちらもこの展示場のためにデザイン・制作したオリジナルプロダクトです。
家具を置くことで、テラスは眺めるだけの場所ではなく、座る、くつろぐ、会話する、過ごす場所になります。外部空間を暮らしの一部として体感していただけるよう、使い方まで含めて設計しています。

室内と屋外がシームレスにつながる展示場外構
リビングとテラスがシームレスにつながることで、家全体の空間はより広がりを感じられるようになります。
窓の外に石のスクリーンと植物が重なり、テラスの家具が暮らしの場としての表情をつくる。室内から見た景色と、外で過ごす時間の両方を考えることで、展示場を訪れる方に新しい暮らしのイメージを届ける外部空間となりました。

夜にも表情が生まれる外部空間
昼間は風や光を感じる開放的なテラスとして、夜は石材の質感と植栽の陰影が浮かぶ落ち着いた空間として表情が変わります。
展示場外構では、昼の見え方だけでなく、夜に来場された方や建物の内側から眺めたときの印象も大切です。石材、植物、家具が重なり合うことで、時間帯によって違った魅力を感じられる外部空間になっています。

デザインのポイント
- リビングとテラスの床・壁面の色や素材感をそろえ、室内外の一体感を演出
- 石材ルーバーと植栽を組み合わせ、閉じすぎない目隠しを計画
- アオダモ・イロハモミジ・ソヨゴで季節感と一年を通した緑を両立
- 特注クッションと造作テーブルで、テラスを実際に使える外部空間に
- 石材の質感と植物のやわらかさを重ね、展示場らしい上質な景観を形成

使用素材・植栽
主な素材・要素
- 石材ルーバースクリーン
- タイルテラス
- 造作テーブル
- 特注台形クッション
- 植栽工事
使用した植物
- アオダモ
- イロハモミジ
- ソヨゴ
施工概要
- 所在地:宮崎県
- 工事内容:展示場外構、テラス、石材スクリーン、植栽、造作家具
- 設計・施工:株式会社ニューズ















