n
家づくりは一生に何度も経験するものではありません。そして、建物が完成した後に始まる外構工事(アウテリア工事)も、多くの方にとって初めての経験です。
n
そのため、「どの会社に依頼すればいいのかわからない」「図面を見ても良い提案なのか判断できない」と悩まれる方は少なくありません。
n
実際、外構工事は完成してから「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも多い工事です。
n
今回は、27年以上外部空間の設計に携わってきた経験から、外構会社を選ぶときに必ず確認してほしい7つのポイントをご紹介します。
nn
外構工事で後悔しないためには、会社選びの基準を持つことが大切
n
外構会社を選ぶときは、価格だけではなく、図面の内容、植栽計画、素材の考え方、完成イメージ、施工事例、そして会社の設計思想まで確認することが大切です。
n
外構は、駐車場やフェンスをつくるだけの工事ではありません。建物の見え方、室内からの景色、毎日の動線、庭で過ごす時間まで関わる、暮らしの外側を整える仕事です。
n

nn
1. 平面図に建物の間取りが入っているか
n
これは最も重要なポイントです。
n
外構工事は「敷地」だけをデザインする仕事ではありません。建物と外部空間をつなぐ仕事です。
n
しかし、外構図面の中には建物を単なる四角い箱として描き、窓や玄関、リビング、和室などの情報が入っていない図面も少なくありません。
n
外構は、リビングからどう見えるか、キッチンから植物が見えるか、洗濯動線は使いやすいか、子どもが庭へ出やすいかなど、建物の中から外を見る視点が非常に重要になります。
n
建物の平面図が入っていなければ、その検討は十分にできません。外から見るデザインだけではなく、室内から見える景色まで設計されているかを確認しましょう。
nn
2. 植物が3本以上計画されているか
n
植栽は外構デザインの中でも、設計者の力量が表れやすい要素です。
n
コンクリートを打つことやフェンスを建てること以上に、どんな植物を、どこへ植えるかは難しい判断になります。
n
最近では、シンボルツリーを一本だけ植えるプランもよく見かけます。もちろん、それが悪いわけではありません。ただ、植物が一本だけでは、空間に奥行きや季節感は生まれにくくなります。
n
高木・中木・低木を組み合わせることで、季節の変化、光と影、風の流れ、奥行き、自然な目隠しが生まれます。植物は飾りではなく、外部空間を完成させる重要な素材です。
n

nn
3. アルミ製品だけでデザインされていないか
n
外構業界では、カーポート、フェンス、門扉、手すりなど、多くのアルミ製品が使われます。もちろん必要な素材ですが、アルミ製品だけを組み合わせて外構を作ろうとすると、どうしてもカタログ商品の組み合わせになってしまいます。
n
本当に魅力的な外部空間は、植物、石、コンクリート、木、タイル、土など、それぞれの素材がバランスよく組み合わさっています。
n
メーカーの商品を選ぶことがデザインではありません。素材をどう組み合わせるかが設計です。
nn
4. コンクリートだけで外部空間を作っていないか
n
コストを抑えるために駐車場を全面コンクリートにするケースは多くあります。もちろん機能的には問題ありません。
n
しかし、全面コンクリート、フェンス、カーポートだけでは、どうしても単調な印象になってしまいます。
n
自然石舗装、洗い出し、インターロッキング、タイル、砂利、芝生などを部分的に取り入れるだけでも、空間の印象は大きく変わります。素材に変化があることで、住まい全体の質感も高まります。
n

nn
5. パース(完成イメージ)があるか
n
図面だけでは、完成後を想像することは簡単ではありません。だからこそ、完成イメージを確認できるパースは非常に重要です。
n
最近では、CADを利用すれば高品質な3Dパースを作成できます。パースがない会社がすべて悪いわけではありませんが、完成イメージを共有する努力をしている会社なのかは確認したいポイントです。
n
設計者とお客様が同じ完成イメージを持てることが、満足度の高い外構工事につながります。
nn
6. 施工事例の写真が十分にあるか
n
会社選びで一番参考になるのは施工事例です。ホームページやInstagramを見るときは、写真の枚数だけではなく、自分が作りたい庭に近い施工事例があるかを確認してください。
n
ナチュラルな庭、モダンデザイン、和モダン、リゾートスタイル、シンプルデザインなど、会社によって得意分野があります。
n
また、写真の撮り方も重要です。写真が少なかったり、画質が悪かったりする会社は、施工実績を十分に伝えられていない可能性があります。良い会社ほど、自分たちの仕事を丁寧に記録しています。
n

nn
7. コンテスト受賞歴だけで判断しない
n
外構会社のホームページを見ると、メーカーのコンテスト受賞歴を大きく掲載している会社があります。もちろん受賞することは素晴らしいことです。
n
しかし、コンテスト受賞がそのまま、あなたにとって最高の外構会社であるとは限りません。
n
メーカーコンテストは、メーカー商品の使い方が評価対象になることもあります。一方で、本当にその土地に合わせた設計をすると、オリジナルの門柱、オリジナルの舗装、石積み、造作のディテールなどを採用するケースもあります。
n
そうしたデザインは、必ずしもメーカーコンテストに向いているとは限りません。受賞歴は一つの参考にはなりますが、それだけで会社を選ばないことが大切です。
nn
一番大切なのは、その会社の考え方に共感できるか
n
外構工事は、安い会社を探す競争ではありません。もちろん予算は大切です。
n
ですが、価格だけを比較してしまうと、本来得られるはずだった暮らしの価値を失ってしまうことがあります。
n
ホームページやInstagram、YouTubeなどを見て、その会社がどんな考えで設計しているのか、どんな空間をつくっているのか、どんな人たちが仕事をしているのかを知ってください。
n
「この会社なら安心して任せられる」「この考え方が好きだ」と思える会社と出会えれば、打ち合わせも工事もきっと楽しい時間になります。
n

nn
まとめ|外構工事は誰に暮らしを託すかで決まる
n
外構会社を選ぶ際は、次の7つを確認してみてください。
n
- n
- 建物の平面図が図面に反映されているか
- 植物が3本以上計画され、空間全体で植栽を考えているか
- アルミ製品だけに頼らない素材選びがされているか
- コンクリートだけではなく、多様な素材でデザインされているか
- 完成イメージが分かるパースを提示しているか
- 自分の好みに近い施工事例が豊富にあるか
- コンテスト受賞歴だけではなく、会社の設計思想や実績を確認しているか
n
n
n
n
n
n
n
n
外構工事は、建物の完成で終わるものではありません。これから何十年も続く暮らしを支える空間です。
n
だからこそ、「どこに頼むか」ではなく、「誰に暮らしを託すか」という視点で会社を選ぶことをおすすめします。
nn
関連して読みたい記事
n
n











