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雨の日に、もうひとつの景色が生まれる庭|雨庭とT型ウッドデッキのある平屋外構【福岡県八女市 K様邸】

設計の要点:福岡県八女市K様邸では、平屋の大きな窓と庭をT型ウッドデッキでつなぎ、その下に雨水が流れる「雨庭」を計画しました。晴れた日の居場所と、雨の日に現れる水の景色をひとつの外構に重ねています。

雨の日に、もうひとつの景色が生まれる庭

福岡県八女市 K様邸の新築外構です。

この庭で大切にしたのは、晴れた日の美しさだけでなく、季節や天候の変化まで暮らしの一部として楽しめること。平屋の水平的な佇まい、大きな窓、ウッドデッキ、雨庭、植栽をひとつの景色として計画しました。

平屋の大きな窓と庭をつなぐT型ウッドデッキ

室内から庭へ自然に視線と動線がつながるよう、ウッドデッキはT型に計画しました。建物に沿う部分は室内と庭を結ぶ中間領域となり、庭側へ張り出した部分は、景色を眺めながら過ごせる「桟敷席」のような居場所になります。

大きな窓を開けると、室内、ウッドデッキ、庭が連続して感じられます。平屋ならではの水平ラインを生かしながら、外で過ごす時間を日常へ取り込む外部空間です。

雨水を排水だけで終わらせない「雨庭」

雨庭とは、降った雨水を庭の中に受け止め、その流れや変化を景色として生かす考え方です。

K様邸では、T型ウッドデッキの下を通るように雨庭を配置しました。普段は砂利と自然石で構成された庭の一部ですが、雨が降ると水が集まり、小さな川のような流れが現れます。

雨水をただ排水するのではなく、雨の日だからこそ見られる景色として外構デザインに取り込みました。ウッドデッキから水の動きを眺められることも、この庭ならではの楽しみです。

樹形と余白を生かした植栽計画

植栽は平屋の水平的な佇まいに合わせ、高さを抑えながら横へ美しく枝を広げる樹木を中心に、お客様と一本ずつ選定しました。

本数を増やして空間を埋めるのではなく、それぞれの樹形と周囲の余白を大切にしています。一樹一樹に存在感を持たせることで、室内から眺めたときにも木の姿が美しく見え、季節ごとの変化を感じられる植栽計画になりました。

アプローチ・フェンス・砂利をひとつの世界観へ

アプローチにはコンクリート平板を使用し、ウッドデッキと素材感を合わせたウッドフェンスで視線の受けをつくりました。フェンスは単に外から隠すためではなく、庭の背景として建物と植栽をつなぐ役割も担っています。

さらに庭全体の砂利を統一することで、アプローチ、雨庭、ウッドデッキ、植栽という異なる要素を、ひとつの落ち着いた景色へまとめました。

この施工例の設計ポイント

  • 平屋の大きな窓と庭を自然につなぐT型ウッドデッキ
  • 雨の日に小さな川のような景色が現れる雨庭
  • 樹形と余白を生かし、一本ずつ存在感を持たせた植栽
  • コンクリート平板・ウッドフェンス・砂利を統一した外構デザイン

晴れた日の完成写真だけではなく、雨によって現れる景色まで考える。季節や天候の移ろいを楽しみながら暮らせる、平屋の住まいに寄り添う外部空間を目指しました。

NEW’Sが大切にしている建物・庭・植栽の考え方は「外構デザイン・設計思想の完全ガイド」でもご紹介しています。

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