福岡県筑紫野市 F様邸の外構・庭づくりを設計施工しました。
今回の外構計画で大切にしたのは、建物が持つ雰囲気をそのまま外部空間へつなげ、住まい全体に統一感を持たせることです。
お客様からご希望いただいたのは、レンガや塗り壁、テラコッタ調の素材などを取り入れた、少しヨーロッパの趣を感じる外構。
植栽についても、建物や外構の雰囲気に馴染む樹種を取り入れたいというご要望がありました。
そこでNEW’Sでは、単にヨーロッパ風の素材を並べるのではなく、素材・色・植物、そしてオリジナルで制作した植物モチーフのレリーフまでをひとつの世界観として組み立てる外構デザインをご提案しました。
福岡県筑紫野市 F様邸の外構・庭づくり概要
レンガ、塗り壁、テラコッタ調タイル、アルミ鋳物、植物を組み合わせ、建物に似合うヨーロッパの趣を表現した施工例です。植物モチーフのオリジナルレリーフを門まわりと車庫ゲートに繰り返し用い、外構全体の統一感をつくりました。
| 所在地 | 福岡県筑紫野市 |
|---|---|
| 工事内容 | 外構・庭・門まわり・車庫・舗装・植栽 |
| デザイン | レンガと塗り壁を基調としたヨーロッパの趣を感じる外構 |
| 主な特徴 | 植物モチーフのオリジナルアルミ鋳物レリーフ |
| 主な素材 | 透水性インターロッキング、レンガ笠、塗り壁、テラコッタ調タイル |
| 主な植栽 | オリーブ、ジューンベリー、アオダモ、サルスベリ、ゲッケイジュほか |
この施工例の3つのポイント
- 建物の素材・色・デザインを外構へつなぎ、住まい全体をひとつの風景にする
- オリジナル植物レリーフを門まわりと車庫ゲートに反復して統一感をつくる
- 常緑樹と落葉樹、葉色に特徴のある植物を組み合わせて一年を通した景色を整える










建物の雰囲気を外構へつなぐ、レンガと塗り壁のデザイン
外構全体のベースとなる壁には、塗り壁仕上げとレンガ笠を組み合わせました。
やわらかな表情を持つ塗り壁に、レンガの質感や色合いを加えることで、建物の雰囲気と調和する、どこかヨーロッパの街並みを思わせる外観にまとめています。
外構を考えるときに大切なのは、建物とは別のデザインを外側につくるのではなく、建物が持っている素材や色、デザインの方向性を読み取り、それを外部空間へつなげていくことです。
壁、門扉、舗装、植栽をそれぞれ単体で選ぶのではなく、住まい全体をひとつの風景として考えています。
植物をモチーフにしたアルミ鋳物レリーフをオリジナルで制作
F様邸の外構を象徴する存在が、植物をモチーフにしたオリジナルのアルミ鋳物レリーフです。
今回、この住まいの雰囲気に合うものをつくるため、アルミ鋳物を制作する会社と共同で、植物をモチーフとしたレリーフを制作しました。
既製品の装飾を取り付けるのではなく、この外部空間のためにモチーフそのものから考えています。
植物の葉や枝を思わせる有機的なラインをアルミ鋳物で表現することで、レンガや塗り壁といった素材の中に、庭の植物と呼応するデザインを取り入れました。
さらに、この植物レリーフを門まわりだけのアクセントで終わらせず、車庫ゲートにも同じモチーフを取り入れています。
同じデザインを外構の中で繰り返すことで、門まわりと車庫という離れた場所にもつながりが生まれ、外部空間全体に統一感を持たせています。
外構のデザインと植物を、同じ世界観で考える
ヨーロッパの趣を感じる外構をつくるうえで、植栽も重要な要素です。
今回は、オリーブやロシアンオリーブ、ゲッケイジュ、スカイロケットなどの常緑樹を取り入れながら、ジューンベリー、シモクレン、アオダモ、サルスベリなどの落葉樹も組み合わせました。
建物や外構のデザインに合う植物を選びながら、一年を通して変化のある庭になるよう構成しています。
常緑樹が一年を通して緑の骨格をつくり、その間に落葉樹の芽吹きや花、葉の変化が加わることで、季節によって異なる表情を楽しむことができます。
また、ネグンドカエデ・フラミンゴやトウネズミモチ・トリカラーなど、葉色に特徴のある植物も取り入れています。
外構の素材だけでヨーロッパらしさを表現するのではなく、植栽まで含めて建物に似合う風景をつくることを大切にしました。
庭に合う樹木は、NEW’Sの樹木図鑑でもご覧いただけます。
レンガや塗り壁の外構に、植栽のやわらかさを重ねる
レンガや塗り壁、アルミ鋳物などは、それぞれ存在感のある素材です。
だからこそ、外構を構造物だけで完成させるのではなく、その周囲に植物を配置することで、硬質な素材と自然のやわらかさをつないでいます。
特に今回の外構では、実際の植物と、アルミ鋳物で表現した植物モチーフのレリーフがひとつの空間の中に存在します。
本物の植物と、植物をかたどったレリーフ。
その二つを重ねることで、植物というモチーフがこの住まいの外部空間を象徴するひとつのテーマになりました。
車庫には透水性インターロッキングを採用
車庫スペースには、透水性インターロッキングを採用しています。
駐車場は面積が大きくなりやすいため、外構全体の印象を左右する重要な場所です。
単に車を停めるための機能的なスペースとして考えるのではなく、建物や門まわり、庭と調和する外部空間の一部として舗装材を選定しています。
透水性のある舗装材を使うことで雨水を地面へ浸透させやすくしながら、住まい全体の景観にも馴染む駐車スペースとしました。
オリジナルのグラスファイバープランター「ricca」を配置
外部空間には、NEW’Sオリジナルのグラスファイバープランター「ricca」も取り入れています。
植木鉢やプランターも、庭の中ではひとつのデザイン要素になります。
建物、塗り壁、レンガ、アルミ鋳物、舗装、植物。
それぞれを別々に考えるのではなく、細かなアイテムまで含めて全体のバランスを整えることで、ひとつの世界観をつくっています。
「ヨーロッパ風」にするのではなく、この建物に似合う外部空間をつくる
今回、お客様からいただいた「少しヨーロッパの雰囲気にしたい」というご要望。
その言葉をそのまま形にするだけであれば、レンガや塗り壁、鋳物門扉など、ヨーロッパを連想させる素材を組み合わせる方法もあります。
しかし、私たちが大切にしたのは、特定のスタイルを当てはめることではなく、この建物にはどのような外部空間が似合うのかを考えることでした。
塗り壁にレンガ笠を組み合わせる。テラコッタ調の素材を取り入れる。オリーブをはじめ、建物の雰囲気に似合う植物を選ぶ。
そして、植物をモチーフにしたアルミ鋳物のレリーフをオリジナルでつくり、門まわりから車庫ゲートへとデザインをつなげる。
一つひとつの素材や植物を選びながら、建物と外構、庭の間に共通する要素をつくることで、F様邸だからこそ生まれる外部空間を目指しました。
外構は、建物の外側に後から付け加えるものではありません。
建物の個性を読み取り、素材や植物、門まわり、駐車場まで丁寧につなげていくことで、住まい全体の風景はつくられていきます。
福岡県筑紫野市で、建物の雰囲気に合わせた外構や庭づくりをご検討の方に、ひとつの参考になれば幸いです。
使用した主な外構・エクステリア部材
- 車庫:透水性インターロッキング
- 壁面:塗り壁仕上げ+レンガ笠
- 門扉・ゲート:アルミ鋳物、オリジナル植物モチーフレリーフ
- プランター:オリジナル グラスファイバープランター「ricca」
- テラコッタ調タイル
使用した主な植栽
落葉樹
ジューンベリー/ネグンドカエデ・フラミンゴ/シモクレン/アオダモ/サルスベリ
常緑樹
オリーブ/ロシアンオリーブ/トウネズミモチ・トリカラー/スカイロケット/ゲッケイジュ/シマトネリコ
ヨーロッパの趣を感じる外構についてよくある質問
建物と外構に統一感を持たせるにはどうすればよいですか?
建物に使われている色、素材、屋根や窓の形、装飾の方向性を読み取り、門壁、舗装、門扉、植栽へ共通要素をつなげます。特定の様式をそのまま当てはめず、その建物に似合う組み合わせを考えることが大切です。
ヨーロッパの雰囲気に合う外構素材は何ですか?
レンガ、塗り壁、テラコッタ調タイル、鋳物などが選択肢になります。ただし、素材を増やしすぎず、色調や質感を揃え、建物とのバランスを整えることが重要です。
ヨーロッパの趣を感じる庭にはどのような植物が合いますか?
オリーブ、ロシアンオリーブ、ゲッケイジュなどの常緑樹を骨格にし、ジューンベリー、シモクレン、アオダモ、サルスベリなどの落葉樹を組み合わせると、一年の緑と季節の変化を両立できます。
オリジナルレリーフを外構に使うメリットは何ですか?
建物や庭に合わせてモチーフを設計できるため、既製品では表現しにくい独自性が生まれます。同じモチーフを門まわりやゲートに繰り返すと、離れた場所にもつながりと統一感をつくれます。












