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ウッドデッキは本当に使う?天然木のメリット・デメリットと後悔しない選び方

「ウッドデッキをつくっても、結局使わなくなるのではないか」。新築外構や庭づくりを考えるとき、このように感じる方は少なくありません。

先に結論をお伝えすると、室内と庭の関係を考えて計画されたウッドデッキは、屋外に設ける床の中でも比較的使われやすい空間です。ただし、置けば必ず使うものではありません。広さ、高さ、目隠し、日当たり、リビングとのつながり方によって、使いやすさは大きく変わります。

リビングと庭をつなぐ天然木のウッドデッキ
ウッドデッキは、室内と庭を自然につなぐ外部空間です。

ウッドデッキとは

ウッドデッキとは、天然木などを使って庭に設ける屋外の床です。リビングやダイニングの窓の外に設置することで、室内から庭へ出やすくなり、家の中と外をつなぐ中間的な空間になります。

単に庭に床をつくるものではなく、室内の暮らしを屋外へ広げるための場所と考えると、その役割が分かりやすくなります。

ウッドデッキが使われやすい理由

ウッドデッキの大きな魅力は、室内から気軽に外へ出られることです。天然木のウッドデッキは足触りが比較的やわらかく、リビングからそのまま外へ出やすいという特徴があります。

  • 子どもが外で遊ぶ
  • 椅子を置いて休憩する
  • 洗濯物や布団を干す
  • 庭の植物を眺める
  • 家族で食事やお茶を楽しむ
  • 室内と庭を行き来する通路として使う

特別なイベントのためだけではなく、日常の小さな行動に使えることが、ウッドデッキの価値です。

天然木ウッドデッキのメリット

室内から庭へ出やすくなる

室内の床とウッドデッキの高さを近づけることで、リビングから庭への段差を小さくできます。庭に下りるという感覚ではなく、室内の続きとして外へ出られるため、庭との距離が近くなります。

足触りがやわらかい

天然木は、コンクリートやタイルと比べて足当たりがやわらかく感じられます。子どもが座ったり寝転んだりする場所としても使いやすい素材です。

室内と屋外に一体感が生まれる

リビングやダイニングのフローリングの外側に天然木のウッドデッキを設けると、木という共通した素材によって室内と屋外が自然につながります。窓を開けたときに床が外まで続いて見え、室内を広く感じられる効果も期待できます。

天然木ウッドデッキと植栽を組み合わせた庭
天然木と植栽を組み合わせることで、庭が日常的に使いやすい場所になります。

天然木ウッドデッキのデメリット

天然木のウッドデッキには、もちろんデメリットもあります。木は屋外で雨や紫外線にさらされるため、時間の経過とともに色が変わります。樹種や施工環境によっては、割れ、反り、ささくれ、腐食などが起こることもあります。

美しい状態を保つためには、定期的な清掃や塗装、傷んだ部分の点検が必要です。一方で、耐久性のある木材を選び、水はけや床下の風通しを考えて施工し、適切な手入れを続ければ、長期間使い続けることもできます。

天然木は、経年変化を完全に防ぐ素材ではありません。変化を劣化と捉えるのか、木の風合いとして楽しめるのかも、選ぶ際の大切な判断基準です。

天然木と樹脂デッキは何が違う?

樹脂デッキは、木粉と樹脂などを組み合わせてつくられた工業製品です。天然木と比べて腐食しにくく、塗装の必要が少ないことが大きなメリットです。

ただし、直射日光が当たる場所では表面温度が上がりやすく、夏場は裸足で歩きにくくなることがあります。また、天然木特有の柔らかな足触りや、時間とともに変化していく風合いは、樹脂デッキでは完全には再現できません。

  • メンテナンスをできるだけ減らしたい人は樹脂デッキ
  • 足触りや自然な質感を重視する人は天然木
  • 経年変化を楽しみたい人は天然木
  • 均一な色や状態を保ちたい人は樹脂デッキ

どちらが優れているというより、どのように過ごしたいかで選ぶことが大切です。

ウッドデッキをつくっても使わなくなる理由

広さが足りない

通路程度の奥行きしかないデッキでは、椅子やテーブルを置くことができず、過ごす場所として使いにくくなります。

外からの視線が気になる

道路や隣家から丸見えになる場所では、立派なウッドデッキをつくっても落ち着いて過ごせません。壁やフェンス、植栽を組み合わせ、室内とデッキの両方から視線を確認する必要があります。

日差しが強すぎる

夏に一日中直射日光が当たる場所は、長時間過ごしにくくなります。樹木の木陰、屋根、シェードなどを計画し、季節による日差しの変化も考えることが大切です。

室内との段差が大きい

リビングの窓から大きく下がった場所にデッキがあると、室内の続きという感覚が弱くなります。できる限り室内の床に近い高さに設定することで、庭へ出る回数が増えやすくなります。

ウッドデッキと目隠し植栽を組み合わせた外構
視線、日差し、動線まで整えることで、ウッドデッキは使われる場所になります。

実際にウッドデッキは使うのか

私の自宅にも天然木のウッドデッキがあります。リビングの窓を開けると、そのままデッキへ出られるため、子どもたちは気軽に外へ遊びに行きます。大人も、庭に出るために毎回サンダルを履く必要がありません。

もし窓の外がモルタルや土だけだった場合、足の裏の汚れを気にして、これほど気軽には出られなかったと思います。ウッドデッキがあることで、室内と庭の間にあった小さな壁がなくなりました。

後悔しないウッドデッキのつくり方

ウッドデッキを使える場所にするためには、デッキだけを単独で考えないことが重要です。

  • リビングやダイニングから出やすい位置にする
  • 室内との段差をできるだけ小さくする
  • 家具を置ける広さを確保する
  • 外からの視線を壁や植栽で整える
  • 夏の日差しや雨への対策を考える
  • 庭やアプローチへの動線につなげる
  • 水はけと床下の風通しを確保する
  • 木材の特徴に合ったメンテナンスを行う

ウッドデッキは、庭に後から置く設備ではありません。建物の窓、室内の床、庭の植物、目隠し、日当たりまで含めて計画することで、暮らしの中で自然に使われる空間になります。

庭とリビングをつなぐウッドデッキのある外構計画
室内との段差や庭への動線まで考えることが、後悔しないウッドデッキ計画につながります。

ニューズがエコアコールウッドを採用する理由

ニューズでは、天然木のウッドデッキ材として、九州木材工業株式会社の「エコアコールウッド」を使用しています。

エコアコールウッドは、木材の細胞壁まで浸透しやすい低分子フェノール樹脂の薬剤「エコアコール」を木材に注入し、その後、加熱硬化によって高分子化させた保存処理木材です。木の内部まで処理することで、無処理の天然木と比べて腐れやシロアリの被害、割れや寸法変化を抑え、高い耐久性を持たせています。

世界文化遺産である嚴島神社の補修工事にも採用されており、2022年に完了した大鳥居の大改修では、袖貫雨負と呼ばれる部材の一部にも使用されています。海水や雨風の影響を受ける厳しい環境で採用された実績は、素材の耐久性を考えるうえで一つの大きな信頼につながっています。

私たちがエコアコールウッドを採用しているのは、単に耐久性が高いからだけではありません。天然木の質感を残しながら、屋外で長く安心して使いやすいこと。そして、建物の中から庭へ自然につながる、心地よい外部空間をつくれることが大きな理由です。

エコアコールウッドなど天然木を使ったウッドデッキ空間
素材選びまで含めて考えることで、長く使いやすいウッドデッキになります。

まとめ|ウッドデッキは室内と庭をつなぐ場所

ウッドデッキは本当に使うのか。私たちの答えは、暮らしに合わせて正しく計画すれば、十分に使われる空間になるということです。

天然木には、塗装や点検などのメンテナンスが必要です。しかし、足触りの柔らかさや自然な質感、室内からそのまま庭へ出られる使いやすさは、大きな魅力です。

大切なのは、ウッドデッキをつくること自体を目的にしないことです。そこで何をするのか、室内からどのように見えるのか、庭や植物とどのようにつながるのか。そこまで考えて設計されたウッドデッキは、単なる屋外の床ではなく、家族の暮らしを外へ広げる場所になります。

ウッドデッキについてよくある質問

ウッドデッキは何年くらい使えますか?

使用する木材、施工方法、日当たり、水はけ、メンテナンス状況によって異なります。耐久性のある木材を使い、床下の風通しや排水を確保して定期的に点検すれば、長期間使用できます。

天然木のウッドデッキは毎年塗装が必要ですか?

必ず毎年必要というわけではありません。塗料や設置環境によって異なるため、色落ちや表面の状態を確認しながら塗装します。

ウッドデッキとタイルテラスはどちらがおすすめですか?

手入れのしやすさや耐久性を優先する場合はタイルテラス、足触りや室内との自然なつながりを優先する場合は天然木のウッドデッキが向いています。

ウッドデッキが使われなくなるのはなぜですか?

広さが足りない、外からの視線が気になる、日差しが強い、室内との段差が大きいなど、配置や設計に原因があることが多いです。

樹脂デッキは夏に熱くなりますか?

直射日光が当たる場所では表面温度が上がることがあります。製品や色によって差があるため、サンプルを確認し、日陰や屋根の計画も含めて検討することをおすすめします。

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