
家づくりは具体的にイメージできていたものの、「この家には、どんな外構や庭が合うのだろう」と悩まれていたお客様。
雑誌やインターネットでさまざまな外構・庭の施工例を探しても、なかなか「これだ」と思えるものに出会えず、建物の完成が近づくにつれて、外構をどうするか焦りも感じていたそうです。
そんな中、Instagramで福岡の外構施工例を探していたことをきっかけにニューズを知っていただきました。
施工写真を見て、
「こんなところに住んでみたい」
と感じていただいたことから、お問い合わせをいただき、新築外構と庭づくりがスタートしました。

家だけではなく、そこでどう暮らすかを考える
お打ち合わせで大切にしたのは、「どんな外構が好きですか?」というデザインだけのお話ではありません。
お客様がこれまでどのような思いで家づくりを進めてきたのか。室内ではどのように過ごしたいのか。窓から何を眺め、庭でどんな時間を過ごしたいのか。
そうした暮らしのイメージまでお聞きしながら、建物と庭をひとつの空間として考えていきました。
「私たちの話をしっかり聞いて、どういう家づくりをしてきたのかまで汲み取って考えてくれた」
「この人に任せていたら、なんとかなるんじゃないかという安心感があった」
外構は、建物が完成した後に付け加えるものではありません。建物のデザインや窓の位置、室内からの視線、家族の動線、そしてその土地の環境まで読み取りながら、家と外部空間をつないでいくことで、暮らし全体を整えていきます。

窓の向こうに、季節の景色をつくる
この住まいで特に大切にしたのが、室内から庭を眺めたときの景色です。
リビング・ダイニングには、庭を一枚の絵のように切り取るピクチャーウィンドウがあります。
その窓からアオダモやウメモドキなどの植物が見えるように配置し、室内にいながら季節の変化を感じられる庭を計画しました。
庭は、外から見たときだけ美しければいいわけではありません。毎日暮らす家族にとって最も長く庭を見る場所は、リビングやダイニングなどの室内です。
だからこそニューズでは、室内からの視線を基準に植栽や景石、テラスなどの位置関係を考えています。

一度に咲かせず、季節をつないでいく植栽計画
庭には、アオダモ、イロハモミジ、ウメモドキ、サルスベリ、ドウダンツツジ、コバンモチ、ヒゼンマユミ、ハクサンボクなど、さまざまな樹木を取り入れています。
植栽計画で大切にしたのは、一時期だけ華やかになる庭ではなく、季節の移ろいを長く楽しめる庭にすること。
ある植物の花が終わる頃に、別の植物が花をつける。新緑が芽吹き、花が咲き、実がなり、葉が色づき、そして落葉する。それぞれの植物の時間が少しずつ重なりながら、庭の景色が変化していきます。
実際に暮らし始めてから、お客様も「一つ咲いて、またもう一つ咲いていくのが可愛い」と、その変化を楽しんでくださっています。
通りを散歩する方から「素敵なお庭ですね」と声をかけられることも増えたそうです。





透水インターロッキングと自然素材で建物と庭をつなぐ
車庫には、雨水を地中へ浸透させる透水インターロッキングを採用しました。
一般的なコンクリートだけで駐車場を構成するのではなく、舗装材の質感を外構デザインの一部として取り入れることで、車がない時間にも庭と調和する駐車スペースを目指しています。
アプローチにはコンクリート平板を使用。庭にはタイルテラスを設け、室内から自然に外へ出られる場所をつくりました。
境界部分にはエコアコールウッドの木製フェンスを採用し、必要な視線をやわらかく遮りながら、植物と馴染む背景をつくっています。
さらに、庭のポイントには自然石の日田石を配置。人工的な素材だけで外部空間を完成させるのではなく、木、石、植物など、時間とともに表情が変化する素材を組み合わせています。

「気づいたら外にいる」暮らしへ
庭が完成してから、お客様の暮らしにも変化が生まれました。以前の住まいでは、家の中で過ごすことが中心だったそうです。ところが現在は、自然と庭へ出るようになりました。
家の中でご主人を探していて、カーテンを開けてみると庭にいる。蝶々や蜂がやってくると、「お客様が来ているよ」と家族で楽しむ。
庭が単に眺めるための場所ではなく、日常の一部になっています。
朝も、昼も、夕方も、夜も楽しめる庭
朝、目覚めてカーテンを開け、庭に入る光を見る。植物に水をあげる。日中は濃くなった緑を眺める。夕方には空の色とともに庭の表情が変わり、夜には照明によって昼間とは違った景色が現れる。
お客様は「いつ見ても楽しい」と話してくださいました。
庭があることで、季節だけでなく、一日の時間の移ろいにも気づくようになります。それは、外構や庭をつくることで生まれる大切な価値のひとつだと考えています。

帰るのが楽しみな家
お客様から特に印象的な言葉をいただきました。仕事柄、月に15泊ほど家を離れることがあるそうですが、自宅へ帰るときは、
「旅館に泊まりに来るような感覚で、ワクワクしながら帰ってくる」
とのこと。そして庭ができてから、
「穏やかに時間が流れるようになった」
「以前より丁寧に暮らしている感覚がある」
とも話してくださいました。
外構や庭の役割は、建物をきれいに見せることだけではありません。朝カーテンを開けたときの景色。季節ごとに花を咲かせる植物。庭にやってくる蝶々。家族で外へ出る時間。そして、一日の仕事を終えて「早く家に帰りたい」と思えること。
私たちニューズがつくりたいのは、そんな日々の小さな豊かさにつながる外部空間です。
建物と庭、そしてそこで営まれる暮らしまで考える。この住まいは、ニューズが大切にしている「暮らしの足元を整える」という考え方を形にした施工例となりました。
使用した外構・庭の素材
| 車庫 | 透水インターロッキング |
|---|---|
| アプローチ | コンクリート平板 |
| 目隠し・境界 | エコアコールウッド 木製フェンス |
| 庭・テラス | タイルテラス |
| 景石 | 日田石 |
使用した植物
アオダモ/イロハモミジ/ウメモドキ/サルスベリ/ドウダンツツジ/コバンモチ/ヒゼンマユミ/ハクサンボク
よくある質問
室内から美しく見える庭をつくるポイントは何ですか?
リビングやダイニングの窓から見える位置を基準に、樹木、景石、テラスの配置を計画することが大切です。ピクチャーウィンドウを一枚の絵として捉え、季節ごとに見どころが移る植栽を組み合わせます。
一年を通して楽しめる植栽計画とは?
花期や紅葉期が異なる落葉樹と常緑樹を組み合わせ、花、新緑、実、紅葉、冬枝が順番に現れる構成にします。一時期だけではなく、季節をつないで変化する庭になります。
透水インターロッキングを車庫に使うメリットは?
雨水を地中へ浸透させやすく、コンクリートだけの駐車場より表情が生まれます。植栽や自然素材とも馴染み、車がない時間にも庭と調和する駐車空間をつくれます。













