家を建てることは、多くの人にとって一生に一度あるかないかの大きな出来事です。
建物については、間取りや性能、設備、デザインなど、たくさんのことを調べながら決めていくと思います。
しかし、新築外構や庭づくりについては、建物がある程度決まってから考え始める方も少なくありません。
その結果、完成してから「もっと早く考えておけばよかった」「思っていた外構と少し違った」「予算のかけ方を間違えたかもしれない」と感じられる方もいらっしゃいます。
今回は、外構工事で後悔しないために知っておきたい、よくある3つの失敗についてお話しします。

失敗① SNSやYouTubeの情報に引っ張られすぎてしまう
最近の外構工事の打ち合わせでは、「このフェンスを使いたいです」
「この商品でお願いします」と、かなり細かい品番まで指定されることがあります。
なぜその商品を選ばれたのかをお聞きすると、YouTubeやInstagramで
紹介されていたというケースも多くあります。
もちろん、SNSやYouTubeで情報を集めることは悪いことではありません。
むしろ、事前に調べて自分の好みを知ることはとても大切です。
ただし、気をつけたいのは、そこで見た商品やデザインが
自分の家にも合うとは限らないということです。
建物のデザイン、敷地の広さ、道路との関係、周囲の環境、家族の暮らし方。
これらが違えば、合う外構も変わります。
私たちは、物ありきで外構を考えることはありません。まず建物と敷地
そしてそこで暮らす人の生活を見てから、素材や商品を選んでいきます。
人気の商品を使うことが目的ではなく、暮らしに合った外部空間をつくることが目的です。
失敗② 予算調整で大切な部分まで削ってしまう
新築外構は、家づくりの中でも大きな金額がかかる工事の一つです。
建物に予算を使った後で外構を考えると、どうしても予算が足りなくなってしまうことがあります。
その時に、「ここを少し削ろう」「これは後回しでいいかな」
と調整していくことはよくあります。もちろん、予算に合わせて内容を整理することは必要です。
しかし、削り方を間違えると、外構全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
例えば、シンボルツリーをなくす、アプローチを簡単にする、門まわりを最低限にする、
照明を減らす。一つひとつは小さな変更でも、積み重なると完成した時に
どこか物足りない印象になってしまいます。
予算を抑えることは大切です。ただし、何を残して、何を削るのか。
ここはプロと一緒に考えることをおすすめします。
限られた予算の中でも、空間の核になる部分を残すことで、
満足度の高い外構にすることはできます。
失敗③ 自分の意見だけで決めすぎてしまう
外構工事では、「絶対にこうしたい」「これはこうしてください」
という強いご要望を持って来られる方もいらっしゃいます。
もちろん、自分の理想を持つことはとても大切です。
しかし、その理想だけで進めてしまうと、完成した時に「思っていたのと違う」となってしまうことがあります。
外構は、図面や写真だけでは分からないことがたくさんあります。
光の入り方、視線の抜け方、植物の成長、雨の日の使いやすさ、将来のメンテナンス。
そういった部分は、経験がないとなかなか判断できません。
大切なのは、自分の希望を伝えた上で、プロの意見も聞くことです。
お客様の理想と、プロの経験。この二つがうまく合わさることで、本当に暮らしに合った外構になります。

建物や暮らし方に合わせて外構を考えることが大切です。
後悔しない新築外構にするために大切なこと
新築外構で一番大切なのは、商品選びではありません。一番大切なのは、誰に相談するかです。
建物のメーカーを選ぶように、外構会社にもそれぞれ得意な考え方やデザインがあります。
価格だけで選ぶのではなく、その会社の施工例や考え方を見て、
自分たちの暮らしや好みに合う会社を選ぶことが大切です。
外構は、建物の外側をただ整える工事ではありません。玄関までのアプローチ、
庭で過ごす時間、窓から見える緑、夜の照明、季節ごとに変化する植物。
そうした日々の暮らしの足元を整えるものです。
家は建物だけで完成するものではありません。外部空間まで含めて考えることで、
住まい全体の心地よさが生まれます。

建物や暮らし方に合わせて外構を考えることが大切です。
よくある質問
Q1. 外構工事はいつから考え始めるのがベストですか?
建物の間取りを考えるタイミングから、一緒に外構工事も考えることをおすすめします。駐車場の位置、玄関までの動線、窓から見える景色、庭の使い方は、建物の計画と深く関係しています。
Q2. 外構工事の予算はどれくらい見ておけばいいですか?
一般的には、建築費の10%程度と言われることがあります。ただ、今の時代であれば、建物だけではなく敷地を含めた住まい全体の10%程度を外構予算として考えておいた方が良いと思います。
Q3. SNSやYouTubeで見たデザインを真似しても大丈夫ですか?
真似をすること自体は悪いことではありません。ただし、そのデザインが自分の家や敷地に合っていることが大前提です。
Q4. 良い外構会社は何を基準に選べばいいですか?
その会社の経営理念や考え方、そしてそれが反映された施工例を見ることが一番大切です。
Q5. 予算が限られている場合、削ってはいけないものはありますか?
ここは考え方が分かれるところですが、私は植物だと思います。植物は、建物や構造物だけではつくれない価値を外構に与えてくれます。
まとめ
新築外構で後悔する人には、いくつかの共通点があります。
SNSやYouTubeの情報に引っ張られすぎてしまうこと。
予算調整で大切な部分まで削ってしまうこと。
自分の意見だけで進めすぎてしまうこと。
どれも悪いことではありません。ただ、外構は建物や敷地、暮らし方によって正解が変わります。
だからこそ、情報を集めるだけではなく、自分たちの家に合う形に整理してくれる相手を選ぶことが大切です。
外構工事は、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。
限られた時間と予算の中でも、後悔のない外部空間になるように
建物と同じように外構もしっかり考えてみてください。













